介護で孤独を感じる理由|一人で抱え込んでしまう人の共通点

一人で抱えて苦しむ人

誰にも分かってもらえないと感じていたあの頃の私と、今同じように悩んでいる方へ

「誰にも分かってもらえない」

そう感じたことはありませんか?

介護をしていると、
周りに人がいても、なぜか一人で抱えているような感覚になることがあります。

私自身、20代から介護に関わる中で、
何度も孤独を感じる瞬間がありました。

これから親の介護と向き合うことが増えてくる40代以上の方にとっても、他人事ではないテーマだと感じています。


目次

■ 介護の中でふと感じる孤独

介護は、目に見える大変さだけではありません。

日々の小さな積み重ねや、
先の見えない不安。

そして、誰にも分かってもらえないような感覚。

それが少しずつ心に積み重なり、
気づけば孤独を感じるようになっていきました。


■ 周りに人がいても孤独になる理由

家族がいても、職場の人がいても、
孤独を感じることがあります。

それは、

同じ状況を経験している人が近くにいないから

だと思います。

気にかけてくれる人がいても、
どこかで「本当の大変さは伝わらない」と感じてしまう。

その感覚が、
自分の中に壁を作っていきました。


■ 一人で抱え込んでしまった原因

孤独は誰もわかってくれないと思った時に始まる

私自身、介護による孤独を強く感じるようになったのは30代に入ってからでした。

20代から始まった介護も、
30代になると一気に本格的になっていきます。

在宅で介護をしていたので24時間です。
失禁や転倒も増え、
これまでとは明らかに状況が変わっていきました。

仕事との両立も難しくなり、
初めて介護離職をしたのもこの頃です。

周りを見渡しても、
同じように親の介護をしている人はいませんでした。

気にかけて声をかけてくれる人もいましたが、
どこかで「当事者じゃないと分からない」と思ってしまう自分がいました。

当時、私は認知症病棟で働いていました。

職場でも介護度の高い方と向き合い、
家に帰ればまた介護がある。

一日中、介護の中にいるような感覚でした。

そんな中で、

「親と出かけてきた」
「これから親とご飯に行く」

という何気ない会話を聞くたびに、

「いいな」

そう思ってしまう自分がいました。

もし母が元気だったら・・・
そんなことを考える時間も増えていきました。

気づけば、
少しずつ自分の殻に閉じこもるようになり、
人との距離も広がっていきました。

そして、孤独を感じる時間が増えていったのです。


■ 限界に近づいていたときの出来事

自分しかいないという思い込み

介護離職を決めたとき、
職場の師長にこう言われたことがあります。

「ここでやめたら、あなた本当に孤立しちゃうよ。
なんとか仕事を続けたら?」

今振り返ると、
その言葉はとても大切なものだったと思います。

でも当時の私は、
その言葉を受け止める余裕もありませんでした。

心も体も疲れきっていて、
考える力も残っていなかったのだと思います。

「私しかいない」

そう思い込んでいた私は、
他の選択肢を考えることができませんでした。


■ 一人で抱え込むしかないと思い込んでいた理由

当時、私が「自分がやるしかない」と思い込んでいたのには、
もう一つ理由がありました。

それは、当時担当していたケアマネジャーの言葉です。

利用できるサービスについて相談したとき、
返ってきたのは、

👉「家族で探してください」
👉「医療依存が高いと受け入れ先はないです」
👉「月に30〜40万払えばありますよ」

というものでした。

その言葉を聞いたとき、
崖に突き落とされたような衝撃を受けました。

受け入れ先がない上に、
そんな大金いつ終わるか分からないのに払えない・・

「やっぱり私がやるしかないんだ」と思ってしまいました。

もともと感じていた不安や負担に加えて、
選択肢がないように思えてしまったことで、
さらに一人で抱え込むようになっていったのだと思います。


■ 転機になったケアマネとの出会い

良い選択肢はすぐそばにある

そんな中で、
ご縁があり担当のケアマネジャーが変わりました。

新しいケアマネジャーに同じように相談したとき、
返ってきた言葉はまったく違うものでした。

「そんなことはないですよ。サービス受けられる場所はちゃんとありますよ」

そう言って、数日後には、
しかも自宅から徒歩圏内で通える施設を見つけてきてくれました。

日帰りもできて、お泊まりもできる施設でした。

それまで「ない」と思っていた選択肢が、
実際にはちゃんと存在していたこと。

その事実に、驚きと同時に、
どこかでホッとした気持ちもありました。


■ 誰に出会うかで状況は大きく変わる

そのとき強く感じたのは、

一人で抱え込むしかないわけではなかった

ということです。

そしてもう一つ、

関わる人によって状況は大きく変わる

ということでした。

本当に、その時のケアマネジャーの存在に助けられたと感じています。
感謝しても仕切れません。


■ こんな変化に心当たりはありませんか?

もし今、

  • 食事の量が減ってきた
  • 同じことが少しずつできなくなっている
  • 転ぶことが増えてきた

そんな変化に気づいているなら、

それはすでに始まりのサインかもしれません。

私自身も、
「あれ?」と思いながら見過ごしてきた時間がありました。

でも今振り返ると、
あのときが“始まり”だったのだと思います。

そして

もう少し早く気づけていたら、
選択肢はもっと広がっていたかもしれません。


■ 限界に近づいて気づいたこと

そんな状態を経験して、
今、はっきりと思うことがあります。

一人で抱えるものではないということ

当時は、

  • 自分がやらなければいけない
  • 頼るのは迷惑になる

そう思い込んでいました。

でも実際は違いました。

頼ることが、続けるために必要だった

そう気づいたとき、
少しずつ気持ちが軽くなっていきました。


■ 少し楽になったきっかけ

そこから少しずつ、

  • 家族に頼る
  • サービスを利用する
  • 無理なときは無理と言う

という選択ができるようになりました。

すぐに楽になるわけではありません。

でも、

「一人じゃない」

そう思える瞬間が増えたことは、
大きな変化でした。


■ まとめ

ひとりで抱えない選択が人生を変える

介護で孤独を感じたときに大切なこと

介護の中で孤独を感じるのは、
決して特別なことではありません。

それだけ真剣に向き合っている証拠でもあります。

でも、

一人で抱え込むしかない状況だと思っていても、
本当は選択肢があることも多いと感じています。

私自身、「私がやるしかない」と思い込んでいましたが、
関わる人が変わったことで状況は大きく変わりました。

誰に相談するか、どんな環境にいるかで、
介護の負担や感じ方は大きく変わる

そう実感しています。

そしてもう一つ強く感じているのは、

ケアマネジャーを変えることも、
勇気を出して決めることがとても大切だということです。

長くお世話になっているからという理由で、
そのままにしてしまう必要はありません。

自分や家族にとってより良い選択をすることの方が大切

そう思っています。

だからこそ、

一人で抱え込まず、頼れる場所を探すこと

それが、これから先を続けていくために大切なことだと感じています。

これから親の介護と向き合うことが増えてくる40代以上の方にとって、
少しでも早く気づき、頼れる環境を知っておくことが大切だと思います。


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